"両刃の剣"
対中央・地方との関係にあっても、現行制度のように、地方自治体側に制度的参加権がないようだと、コンピュータ化が中央支配へと傾斜していくおそれを否定できません。
この点、中央による自治体管理について、「第一は、自治体業務の標準化、画一化によって、地方行政全体を管理していく方式です。
現在の自治体業務の大部分が中央省庁の機関委任事務である以上、コンピュータ利用にかかわる事務の標準化と、行政目標それ自体の設定、その水準の標準化と結びついて、業務の管理を通じて行政全体の管理が達成されることとなります。
しかも第二に、「国の計画の実施という観点から、自治体経営が情報を媒介として、たえず制御・管理されることになる」という警告は、留意しなければなりません。
この危惧は、第二臨調のいう、交付税の基準を適用した「標準行政」などの考えから容易に推定することができます。
さらに、住民情報などのオンライン化のように行政情報の一元化、相互利用がすすむにつれて、特定情報がその目的以外に使われる危険性が増大します。
そのための利用規制としてのチェック・システムの導入が並行して考えられなければなりません。
要するにコンピュータ化は"両刃の剣"です。